Q:四十九日が三ヶ月にわたると良くない?
A:そんなことはございません。
よく「四十九日が三ヶ月にわたるといけないので、早めに四十九日をお勤めしたいのですが」と相談されることがあります。
まず、この「四十九日が三ヶ月にわたるといけない」というのは、ただの語呂合わせで迷信です。
「始終苦しみ(四十九)が身に付く(三月)から」といった具合で、このような語呂合わせは浄土真宗にはそぐわない考え方です。
月の後半にご往生されれば、必ず三ヶ月にわたるもので、そんな語呂合わせで大切な方の中陰法要を早めてしまうのはとても寂しいことです。
そもそも中陰法要は、故人を縁として遺族自身が浄土真宗のみ教えを味わい、阿弥陀様のおこころをいただきながら、悲しみから立ち直っていくための機縁となる法要です。迷信などに惑わされることなく大切にお勤めください。
また、「仕事が休めず、平日に四十九日の法要が勤めることができません」というご相談も頂きます。
本来であれば、”私”の都合に合わせるものではございませんが、できるだけ多くの方が仏法に出遇うことが大切ございますので、そのような理由がございましたら、近い日にずらしていただいても構いません。そのような場合は、本来の日にも、それぞれの方がそれぞれの場所でお参りされてください。
参考文献
浄土真宗必携編集委員会編(2012)『浄土真宗必携 み教えと歩む』本願寺出版社
末本弘然(2012)『新・仏事のイロハ』本願寺出版社
森田真円・釈徹宗(2012)『浄土真宗 はじめの一歩』本願寺出版社
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